サマー・タイムマシン・ブルース
- 2005.09.11 02:14
- 02.映画
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■公式サイト
→ http://stmb.playxmovie.com/
前略、元気ですか?
僕が高校時代に、とても面白く読んだものの一つに、広瀬正という人の『マイナス・ゼロ』という本があります。これが、もの凄く面白い本なんだ。タイムマシンが出てくるSFで、論理的に破綻したところが無く、物語としても、とても切なく、とても面白く、スゴイ作家を見つけた!と感動したんだ。
それで、高校生の僕は、この人の本を読みあさり、さらに、週1回だけあったホーム・ルームの司会が僕に廻ってきた時に、タイムマシンや、タイム・パラドックスについて語る会を催してしまいました。
それ以来、僕にとって、タイム・パラドックスものの最高峰は、この『マイナス・ゼロ』なんだけれども、この『サマー・タイムマシン・ブルース』、エンターテイメントとして、これに迫る程だった!という気がしています。
ちなみに、タイム・パラドックス、というのは、タイムマシンが存在すると仮定した時に起こってくる、様々な矛盾の事です。
例えば、タイムマシンで過去に行って、自分の親を殺してしまったら、自分は、生まれて来ないことになる。その時、ここにこうして存在している自分はどうなるの?とか、
タイムマシンで未来に行って、未来の自分が作ったものを、過去に持って帰ってしまう。そして、本来、自分がそれを作った時が来ても、作ることをしなかったとしたら、誰も作っていない物が、自分の手にある、ということになる、とか。
タイムマシンというものを使うと、これから起こることを、予め知っている人物が、登場することになるんだよね。それによって、どんな風に観客を楽しませるか、そこにタイム・パラドックスが、どう、絡んでくるのか、それともパラドックスには触れないで置くのか、その辺が、タイムマシンものを作る時の、腕の見せ所なのかな、と思う。
で、この、『サマー・タイムマシン・ブルース』は、とても巧いよ。
大学のSF研と、カメラクラブの部員、という限られた登場人物、そして、その部室、という限られた場所。そこにタイムマシンを持ち込んで、登場人物達にダイナミックと言える程の行き来をさせる。この辺もうまいし、種明かしの納得間は、タイムマシンもののSFとしても十分。そして、一番うまいところは、種明かしに笑いを持ち込んだところ。見ている僕達は、納得しながら、笑っている。笑いながら、納得している。
この、だんだん、種が分かってくるあたりからの展開が最高だな、と思いました。うーん、正に、エンターテイメントだよ。
ところで、この映画には、2人の女の子が登場するんだけど、一人は、去年の『スウィング・ガールズ』に主演していた、上野樹里という女優さんです。彼女の役どころはとても面白い。他の男の子達のタイムマシン騒ぎとは、ちょっと離れたところにいるんだけれども、それでいて、この映画に欠かすことの出来ない役回りになっています。この役だけは、なんというかとてもナチュラルな感じ。
そして、この役のナチュラルさが、主人公の男の子が最後抱く思い、つまりは、この映画の結論?といったものを、引き出すんだな。
それは、熱くなり過ぎず、クールになりす過ぎず、なかなか素敵なことだったと思います。
そんなわけで、この映画、エンターテイメントとして、素晴らしく面白く、SFとしてもなかなか。そして、青春ものとしてもGOODというものだった。お薦めだよ。
そう言えば、この映画に出てきた、クーラーのリモコンだけど、うちの会社の寮のものと同じだった!今見てもボロイあのクーラー、2030年まで持つのか・・・・
では、今日はこの辺で。
また、手紙を書きます。
今度、一緒に映画を見に行こう。
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Comment
yas0233 Says:
> toe さま
コメントありがとうございます。
元々が戯曲ということで、よく練られたストーリーでしたね。
あの、河童とか、面白かった~。とても楽しめましたね。
2005.10.16 01:54
toe Says:
こんにちは。
TB&コメントありがとうございました。
おもしろかったですよねぇ~。
登場人物のみなさんが、かなりにナチュラルにおバカさんだったのが、大好きです。
その上、映画もおバカさんかと言えば、そうではなく、しっかり中身が練られてるところが、さらに良かったですね。
2005.10.16 01:11
yas0233 Says:
> 丞相 さん
こんにちは!コメントありがとうございます。
広瀬正、作品もとても面白い上に、たいへん興味深い作家でもあります。
最近、こちらのブログで取り上げられていました。ご参考までに。
→ http://www.overcube.com/blog/archives/000549.php
→ http://www.overcube.com/blog/archives/000550.php
2005.09.11 14:53
丞相 Says:
こんにちは、いつもTBありがとうございます。
会社のクーラーのリモコンが作品と一緒だとは!あと25年もたすのも一苦労でしょうね。
私はこの作品が気に入って、結局二回見てしまい、
二回目の鑑賞では冒頭で不穏な人影を見つけては楽しんでいました。
ところで、私は広瀬正というSF作家を初めて知りました。
『マイナス・ゼロ』もぜひ読みたいのですが、現在絶版のようですね。
市立の図書館には広瀬正の全集が置いてあるようなので、
いずれ借りて読んでみたいと思います。
2005.09.11 14:36
yas0233 Says:
> Nao さま
コメントありがとうございます!
『サマー・タイムマシン・ブルース』、面白かったですね~。とっても楽しかったです。
> テンプレートのデザインもステキですね!
デザインは、なんだか、しょっちゅう変えたくなってしまうんですよね。
このデザインも、カラーだったのを、1週間くらい前に今の色にしたばかりです。
でも、こう言ってもらえると嬉しいです。
ありがとうございます(^^)
2005.09.11 10:50
Nao Says:
TBを辿ってきました。はじめまして。
『サマー タイムマシン ブルース』にはやられたーという感じでした。
未来人をあぁ持ってくるなんて、私の発想では・・・絶対にムリです(笑)。
リンダ×3にTBさせていただきました。どうぞ宜しく。
(テンプレートのデザインもステキですね!)
2005.09.11 09:06


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